赤ちゃんの宿先での発熱:対策と対応
家族旅行中に赤ちゃんが発熱すると、親としては心配になるものです。慣れない環境での対応に戸惑うこともあるかと思いますが、冷静に対処することで赤ちゃんの体調を早く回復させることができます。ここでは、宿先での赤ちゃんの発熱に対する具体的な対策と対応を紹介します。
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1. 体温測定と症状の確認
まずは、赤ちゃんの体温を正確に測定しましょう。デジタル体温計を使い、耳や額で測るタイプが便利です。発熱以外の症状も確認します。受付に連絡して借りましょう。また、親はマスクを着用しましょう。
- 咳:咳が出ているかどうか、どんな咳か。例)痰が絡んだような湿った咳、乾いた咳、ケンケンと犬が吠えるような咳
- 鼻水:鼻水が出ているかどうか
- 食欲不振:ミルクや食事を拒否していないか
- ぐったりしている:いつもより元気がないか
- 下痢•嘔吐:何回吐いているか、どんな吐物か。下痢しているか、どんな下痢か。どんな色の吐物や下痢か。例)食物残渣様、黄緑色っぽい吐物、水っぽい、どろっとした下痢、白っぽい、緑色っぽい下痢
- 呼吸:体全体で呼吸をしているか、胸がぺこぺこへこむ呼吸をしているか、苦しそうか。
- 血色:唇や顔、手足が青白っぽくないか。手足が冷たくないか。
2. 応急処置
発熱時の応急処置として、以下のことを行いましょう。
- 水分補給:赤ちゃんが脱水症状を起こさないように、母乳やミルク、電解質飲料を少量ずつ頻繁に与えます。
- 冷却:脇や鼠蹊部、おでこなどをアイスノンや冷えピタなどで冷やします。受付に連絡して貸してもらいましょう。
- 安静にする:観光は中断し、宿泊先で赤ちゃんを休ませます。涼しく快適な環境を整え、身体をリラックスさせることが大切です。
- 解熱剤の使用:医師に相談の上、適切な解熱剤(通常はアセトアミノフェン)があれば使用しますが、使用する前に必ず医師の指示を仰ぎます。
3. 医療機関の受診
赤ちゃんの発熱が続く場合や以下のような症状が見られる場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
- 38.0℃以上の高熱が24時間以上続く
- ぐったりして反応が鈍い
- 発疹が出る
- 嘔吐や下痢がひどい
- 食事や水分を取れない
旅行先の医療機関を事前にリサーチしておくと安心です。宿泊先のスタッフや現地の観光案内所に相談して、近くの病院やクリニックを教えてもらいましょう。
4. 予防策
旅行中に赤ちゃんが発熱しないように、以下の予防策を講じることも重要です。
- 手洗いの徹底:外出先から戻ったら必ず手洗いを行います。また、ファミリーホテルなどは子供たちも多いため、部屋に戻ったら手洗い、うがいを行い感染を防ぎます。
- 適切な服装:気温や天候に合わせて赤ちゃんの服装を調整し、体温管理をしっかり行います。夏場は冷房が効いていて風邪をひきやすいです。一枚薄い羽織があると便利です。
- 栄養バランスの良い食事:母乳やミルクを適切に与え、赤ちゃんの免疫力を高めます。こまめに水分を摂りましょう。
- 十分な睡眠:旅行中も規則正しい生活リズムを保ち、赤ちゃんが十分に睡眠を取れるようにします。
- 旅先での救急外来:旅先での受診場所をあらかじめ確認しておくと安心です。また、母子手帳や保険証のコピーなど旅行バッグに入れておくと安心です。
5. 家族のサポート
旅先での急な発熱は環境も慣れておらず、不安が多いものです。家族全員で協力し合うことが大切です。特に親が冷静に対応することで、赤ちゃんも安心感を持つことができます。
結論
宿先で赤ちゃんが発熱した場合、冷静に対処することが重要です。事前の準備と適切な対応により、赤ちゃんの体調を早く回復させ、家族全員が安心して旅行を続けることができます。どんな状況でも、赤ちゃんの健康と安全を最優先に考え、必要ならばすぐに医療機関を受診することを忘れないでください。